科目名 □安全科学
担当教員   松永 勝也     
対象学年   3年   クラス   [408]  
講義室   12108教室   開講学期   前期  
曜日・時限   金2   単位区分   選択  
授業形態     単位数   2  
準備事項    
備考    

講義概要/Class Outline

人間活動や自然活動は一定ではなく、また人工システムも作成者が予想もしていないような動きをすることがある。このような中で、人の身体や財産に重大な損失をもたらす状況の発生する場合がある。一方、人は、適切な対応法に関しての知識(記憶)がなければ、突発的な状況への対応は困難であるといえる。また、仮に体験したとしても、人がそれを記憶するには、繰り返しが必要である。しかし、災害は稀現象である場合がほとんどであり、したがって、ほとんどの人が繰り返し体験をすることは稀である。また、一度の体験で生命を失うこともある。本講では、遭遇すれば生命の損失に関わるような事象(主に自動車交通事象)に人が適切に対応できるようするための策に関し講述する。  

講義計画 /Class Structure

内容
1 安全科学の概要
講義の概要についての説明を行う。
2 自然災害・人工物による災害とそれへの対応
自然災害・人工物による災害の概要とそれへの人の対応特性及び防災策に関して概説する。
3 交通事故発生状況とそれへの対策の問題点
交通事故発生状況と現在までの交通事故防止対策の問題点に関し講述する。
4 交通事故発生要因
交通事故発生に関わる3要因に関して概説する。
5 交通事故に関わる自動車の問題と対策
交通事故に関わる自動車の問題とこれまでの衝突防止対策、衝突後対策に関し述べる。
6 自動車運転事故発生メカニズム
自動車運転事故発生に関わる人の要因に関し述べる。
7 人の行動特性と交通事故との関わり(1)
道路使用者の認知・反応時間、先行衝動及び移動時間短縮に関わる人の要因に関し述べる。
8 人の行動特性と交通事故との関わり(2)
幼児、高齢者その他の特性、及び、事故防止策に関し述べる。
9 交通事故発生メカニズムとその防止法(1)
追突事故その他の事故の発生メカニズムとその防止法に関し述べる。
10 交通事故発生メカニズムとその防止法(2)
出会い頭の衝突事故その他の発生メカニズムとその防止法に関し述べる。
11 人の安全管理・安全運転支援法(1)
運転者自身の安全管理には限界もある。情報通信技術(IT)応用の運転者支援システムについて述べる。
12 人の安全管理・安全運転支援法(2)
情報通信技術(IT)応用の実時間安全運転管理・支援システムと安全運転教育システム開発の現状に関し述べる。
13 稀現象としての事故とそれへの人の対応特性及び事故防止策
事故は稀現象であり、それへの人の対応特性からみて、安全対策はどうあるべきかに関し述べる。
14 まとめと今後の展望
講義のまとめと今後の展開に関し述べる。
 

学習・教育目標/Class Target 稀現象への人間の対応メカニズム、稀現象発生時の損失をできるだけ少なくするための事前の対策、自然災害、人工的なシステムにおける災害、交通災害の事例とそれへの対策の理解。  
評価基準/GradingCriteria 学習目標の達成度によって評価する。/秀:90%以上/優:80%以上90%未満  良:70%以上80%未満/可:60%以上70%未満  
評価方法/GradingMethod 期末試験(80%)、講義中の小試験又は提出ノートの内容(20%)により評価する。60%以上を合格とする。  
受講上の注意/Class Rules  
受講制限/Prerequisit  
関連する科目/Related Class 心理学  
教科書/Text
著者名 松永 勝也 編著  
著書名 交通事故防止の人間科学(第2版)  
出版社名 ナカニシヤ出版  
ISBNコード 4-88848-969-6  
指定図書/Assigned Books
著者名 牧下 寛  
著書名 安全運転の科学  
出版社名 九州大学出版会  
ISBNコード 4-87378-894-3  
参考文献/Bibliography
著者名  
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